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ギョーザ

  • Auteur: Sasa Tomoki
  • 4 février 2008 16h34
  • Medical
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この前,欠席届(高熱・腹痛・嘔吐・下痢)と書いて出しに行ったら,

学生課の人に「ギョーザ食べたね?」と聞かれ,

確かに数日前食べたなぁ,と思いつつ。

佐賀では嘔吐下痢が流行っているそうなので,お気を付けくださいまし。

だいたいこういう時,マスコミの報道は,過熱気味になるもので,

やがて本質を見失うのがいつものパターンです。

なので,今一つ,これまでの状況を整理・分析してみたいと思います。

パッケージに1-3mmの穴が空いていた

誰かが人為的にその穴から殺虫剤を注入した,と言いたいのでしょう。

・発生地域が全国的であること

・中国の工場出荷-全国各店まで段ボール箱に密封されたまま冷凍配送

これらの事実から,混入は中国工場内と考えられます。それならば,わざわざ穴を開けずに,直接餃子に塗布した方が早いと思うのですが。

パッケージからアンモニア臭がした

もしメタミドホス他,チオール基を持つ薬物であれば,刺激臭を伴う可能性が高く,十分に考えられます。餃子ではなくあくまでパッケージにメタミドホスが大量に付着していた場合ですが。

餃子のニラからメタミドホスが検出された

メタミドホスは130ppm,餃子は560gあったそうなので,仮に餃子の20%がニラだと仮定した場合,20個で14.6mg,1個当たり0.73mgメタミドホスが含有されていたことになる。

ところでメタミドホスはADI=0.004mg/kg/dayである。ADIというのは一生食べ続けても健康被害を及ばさないであろう値であり,体重60kgの人では,およそ0.25mg/day。

成人がADIの30倍値の餃子10個(=7.3mg)を食した程度で,急性中毒が起こるとは想定しづらい。ADIは長期健康被害を想定したものであり,通常急性中毒は,ADI値の100-1,000倍摂取が必要だからです。もっと毒性の高い毒物であった可能性も否めない。

状況から考えられる仮説と問題点

●パッケージや餃子自体に,工場内で使用したゴキブリ駆除などに用いられる揮発性の殺虫剤が付着した。

常識的に考えて,最も自然な混入ルートではあるが,散発的に発生したことを説明しづらい(もっと集団的に発生してよさそうである)

●工場で誰かが故意に餃子に毒物を塗布した。

現時点では,一番自然な説ではある。だが,そのような混入を許すような現場であったのだろうかという疑問が残る。

●毒素型食中毒説(黄色ブドウ球菌,ボツリヌス菌など)

加熱が不十分であれば,可能性は十分にある反面,集団食中毒にしては散発的すぎる。

結論

可能性は絞られるものの,どれも根拠に乏しく,現時点で断定はおろか推定すらできない。

マスコミが日々流布する説明には不合理な点も多く,改善を望みたい( ´艸`)

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