氷の壁

些細なことが原因で,その人との間に

とんでもなく大きな氷の壁が出来ることがある。

一旦形成されたその壁は,とてつもなくぶ厚く,

極めて取り去りがたい代物である。

 

最近,自分の心の中にあった,氷の壁の一つが

相手の何気ない一言をきっかけに,音をたてることなく,

すぅーっと融けていった。

それと同時に,自分が如何に今まで,非合理的な誤解と妄想を基に,

自分という内側から氷の壁を塗り固めてゆき,

その氷の壁に囲まれた殻とやらに閉じこもっていたのか,

いやというほど再認識させられたのである。

時に過ちが僕の心を試す。

壁なんて,所詮,誤解という名の偽りを

自らの周りに塗り固めただけのものなのかも知れぬ。

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